『学校が始まったら駅も近いし便利だからおじいちゃんの家から通うことにするね。』
次女がそう言ったのは昨年推薦入学で進学が決まってしばらく経ってからのことだった。
私と妻に許しを得る前にさっさと私の両親に相談して既に許しをもらっていた。
父も母も大変喜んでいて楽しみにしているようだった。
未だ先のことだから心変わりするかもしれないと思いながら私は許したのだった。
年が変わり1月上旬に今回の引越し先の物件の話が知人からあり、
私と妻は思い悩んだ挙句 購入の前提で話を進めてきた。
諸手続を終え 3月末に引越しがいよいよ決まり、
部屋の割り当てを家族で相談し始めた時…私は現実に戻された。
そう…次女が決めたことをすっかり忘れていのだ…
いや、新しい住まいなら娘も一緒のはずと思い込んでいたのが正直な気持ちである。
引越しの日取りが決まった夜、
「私の荷物はいつ運んでくれるの」と娘が言ってきた時
私は中々言葉が見つからず、未だいいじゃないかというのが精一杯だった。
娘の胸中を察すると心がすごく痛んだのだ。
新しい食器棚を選びに出掛けた時も普段通りの娘。
どんな気持ちで買い物に付き合ったのか…それを思うと心が切なかった。
妻は…「大丈夫!Nobさんが思うほど全然悲しんじゃいない」と言う。
母親という存在はとてつもなく大きい。同じ人間とは思えない位だった(笑)
引越しの当日の夜、近くのファミレスに家族全員で食事に出掛け
その夜は次女も新しい住まいで一緒に過したが、
翌日の昼過ぎにはバイトに出掛け、その夜から私の両親の家で世話になることになった。
前エントリーの中で私が感傷的になった理由の一つは
がらんとした部屋の中に次女の机と荷物だけが置かれていたのだ。
この光景だけは娘に見せなくてよかったと今でも思っている。
それらを車に積み両親の家へ運んだが、その時間は未だ娘は帰っておらず、
私の心とは裏腹に嬉しそうな両親の笑顔だけが印象的だった。
妻の言う通りなのかもしれない…
だが、どうしても私は娘は新居に住みたくないのではなく、
数日を新居で過してしまうと離れづらくなり
自分が行くことを楽しみにしている私の両親を悲しませたくない…
きっとそんな思いが強かったのだと思う。
そんな心が優しい娘なのだ。
娘が3人いれば性格もそれぞれ違うのは当たり前だが、
食の好みから性格まで何から何まで私と娘は似ている。
だから、私と同じように寂しいに決まっている。
気持ちは誰よりも通じ合っている…そう信じながら
その夜 娘に「明日顔を見せなさい」と携帯にメールしたところ、
「明日はデートだから行けないよ。ごめんね」だと…
いやはや…娘がお嫁に行く時 一体私はどうなっちゃうんだろうか(^^;)
いつまでも子離れ出来ない親馬鹿の親父です(笑)
これから娘が好きなケーキを買って会いに行きます^^
PS:ダイヤルアップ終了!ネット環境復活です(^o^)v
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